イルプルーの世界

1月の終わりに、高知、土佐山でお菓子のレッスンを受けてくださっている方々が

東京に遊びに来てくれたので、

お菓子の道具調達のご案内に合羽橋、

移動して代官山のイルプルー・シュル・ラ・セーヌに行きました。

高知市土佐山で、私が作ったり教えたりしているお菓子のおおもとは、こちらのパティスリーになります。

イル・プルーは春にリニューアル予定なので、

そのまえに、高知のみなさまにも、一度食べてもらいたかったので、とてもいい機会になりました。

自分でも作ったことのある同じお菓子を、東京のパティスリーで味わう。

これは、なかなかの感動だったようで、

「これは、私、負けてないと思います!」とか、「すごく美味しい、なんでこんな味になるんやろ?」とか、

天下のイルプルーで、

ハラハラドキドキするような発言をしながら、ひとくちひとくちを、うっとりしながら食べる口福な時間。


いつもお菓子のレッスンに来てくださる方々が、

レッスンの後、デモンストレーションで出来たお菓子の試食する姿を見るのが、

密かな私の楽しみなのですが、

イルプルーのお菓子を食べる彼女たちを

その時と同じような気持ちで、彼女たちをながめておりました。


ね、高知の山奥で作ったお菓子と、代官山のイルプルーで食べるお菓子、

私の言う通り、遜色なかったでしょう。


このイルプルーのエスプリ。

ごちゃごちゃ文言を並べなくても、一口食べれば、すぐにわかる人にはわかってしまう、

まるで、エレベーターに乗って、扉が開いたら、すっと美しい空中庭園に着いちゃったような感覚。


時代とともに、既存のものは移り変わっていくけれど、

この小さいケーキの中に、たくさんの積み重なったイルプルーのエスプリが入っていて、

それを口にするときの感動や、それを作り出すことの喜び。

体験した人にしかわからないこの感覚を、

私も少しずつですが、また3月から土佐山でみなさまにお伝えしていけたらと思っています。


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